将棋界のレジェンドとして君臨する羽生善治さん。
その偉業の数々は、将棋ファンのみならず、多くの人々に驚きと感動を与えてきました。
今回は、羽生善治さんにまつわる数々の伝説を紹介します。
目次
羽生善治さんの手が震える理由とは?

出典:YouTube
将棋ファンの間で有名な言葉に「羽生さんの手が震えたら勝ち」というものがあります。
対局中に手が震える現象は、緊張や焦りではなく、勝ち筋が見えた瞬間に興奮することが原因だと言われています。
「このままいけば勝てる!」と確信すると、身体が反応してしまうのだそうです。
解説者の間でも「羽生さんの手が震え出したら、もう勝負は決した」と言われるほど、これは象徴的な現象となっています。
さらに、女流棋士の竹俣紅さんも「羽生先生の手が震えたら、もう終わりだと思った方がいい」と語るほど、彼の勝負勘の鋭さを表すエピソードとなっています。
また、羽生善治さん自身もこの特性を理解しており、時には相手を惑わせるために意図的に手を震わせることもあると噂されています。
心理戦の一環としても活用されているのかもしれません。
伝説の一手!加藤一二三さんとの名勝負
将棋界には数々の名勝負がありますが、その中でも特に有名なのが、1989年に行われた加藤一二三さんとの対局です。
この対局で羽生さんは、一見手がかりがない局面で鮮烈な一手「▲5二銀」を放ちました。
この手は、将棋界に衝撃を与え、解説者の米長邦雄さんも「まさに神の一手」と絶賛しました。
また、2012年の王座戦第四局でも、渡辺明さんとの対局で「△6六銀」という驚きの一手を指し、観戦者を驚かせました。
この対局は、羽生さんが20連覇を阻止された翌年に挑戦者として臨んだもの。
この一手によって見事勝利を収め、王座を奪還する偉業を成し遂げました。
2ちゃんねる(現5ちゃんねる)で語り継がれる羽生善治伝説
巨大掲示板2ちゃんねるでも、羽生善治さんの伝説は語り継がれています。
その中でも特に有名なエピソードとして「過去10年間のタイトルホルダー延べ70人のうち、半分の35人が羽生善治だった」という話があります。
これほどの記録を持つ棋士は、他に類を見ません。
また、羽生さんのタイトル獲得数をドラゴンボールになぞらえたユニークなまとめも存在します。
- 竜王:7回
- 名人:9回
- 王位:18回
- 王座:24回
- 棋王:13回
- 王将:12回
- 棋聖:16回
これらのタイトルを獲得するには、毎回強敵との対局に勝ち続けなければならず、まさに「天下一武道会」を制し続けたようなものだと例えられています。
さらに、「もし地球に将棋星人が攻めてきて、将棋で勝負をしなければならないなら、代表は羽生しかいない」とまで言われるほど、彼の実力は伝説的なものとなっています。
史上初の「永世七冠」獲得と国民栄誉賞
羽生善治さんは、2017年に史上初の「永世七冠」を達成しました。
この偉業は、将棋界において前人未到の快挙であり、将棋史に名を刻みました。
これを受け、国民栄誉賞を受賞。
日本将棋界の歴史を塗り替え続けた彼の功績が正式に称えられた瞬間でした。
羽生善治の伝説まとめ
羽生善治さんの伝説は、将棋界にとどまらず、多くの人々に影響を与え続けています。
彼の驚異的な勝負勘、歴史に残る名勝負、そして伝説的な記録の数々は、今後も語り継がれていくことでしょう。
近年では、若く才能に溢れた新世代の棋士たちが台頭しており、将棋界はますます盛り上がりを見せています。
しかし、それでもなお羽生善治さんの存在感は圧倒的です。
今後もどのような伝説を生み出していくのか、目が離せません。