「吐きたくても吐けない」
「指を突っ込んだら、えづくんだけど吐くまでに至らない」
☆お湯か水をコップ2~3杯くらい飲む
まず、最初にやるのはキツいきおいを嗅ぐ(キムチ、香水、納豆など)こと!
これだけで、結構楽に吐ける人が多いです。
それでダメなら、お湯や水を多めに飲んで胃を膨らませましょう。胃に圧力をかけることで、自然に吐き気を誘発します。
それでも吐けなくて、でも体内に多量のアルコールがあって…等々、無理にでも吐かねばならないときはこちらの方法。
②前かがみになって頭を胃よりも下にする
③指を喉の奥に入れて、舌の付け根を触る(押す)
④出来れば腹筋に力を入れて、胃に圧力をかける
⑤吐けたら必ず水分補給をすること!
とりあえず、辛い人のために、かんたんにまとめておきました。
※ 本来は体が自然に吐き気をもよおすことを待つのが健康的です。これは、あくまで緊急の場合です。何度も繰り返すのはやめましょう。
以下では、各手順をもう少し詳しく説明しています。
この記事に書いてあること
キツイにおいの食べ物を嗅ぐ&お湯や水を飲む
「科学的な裏付けがあり、気分が悪い時に最も手っ取り早く吐く方法としては、少し息をこらえて、においが強いものを嗅ぐというやり方があります。
例えば、香水やキムチなどのにおいを嗅ぐことです。きっとすぐに嘔吐が起こるでしょう。
ですが、いざというときにそうしたものが身近にあるとは限りませんので、水を2~3杯飲み、胃にさらなる刺激を与えて嘔吐を促すことが無難な方法かもしれません」と古川教授。
まずは、自然に気持ち悪くなって吐ける方法から試しましょう。
においを嗅ぐだけですので、これで吐ければ一番楽ですし、健康的です。
指で喉の奥(舌の付け根)を押す
過剰なアルコールが体内にあって、どうにかして無理にでも排出しないといけない等の事情があるときは、無理やり吐くことも必要な場合があります。
まずは定番。指を喉に突っ込みます。
喉を傷つけないように注意してください。
喉に指を突っ込んで、ベロの付け根を指で触ったり、押したりします。
頭の位置を胃よりも下にした体勢で行うと吐きやすいです。
指を突っ込む前に、水やお湯をコップ2~3杯くらい飲んで胃に圧力をかける
指を突っ込むだけでは吐けなかった人は、ぬるめのお湯(用意できなければ水)をコップ2~3杯飲んでから、もう一度指を突っ込んでみましょう。
胃を膨らませて、圧力をかけ、より吐きやすくなります。
お湯に塩を入れる(500mlに小さじ3)
もし、余裕があれば、そのお湯に塩を少し溶かしてから飲んだ方が吐きやすい人もいます。
指の代わりにスプーンを使う
スプーンは完全に「異物」ですから、指よりも異物感が強くなることによって、より吐きやすくなる人もいます。
※ ただし、喉の奥を傷つけるおそれがあるので、飲み込んだり、刺さったりしないように細心の注意を払ってください。使用は自己責任で!
マスタードのお湯割りを飲んで気持ち悪さをあえてもよおす
それでも無理な時は、コップ1杯のお湯に大さじ1杯のマスタードを溶かして、マスタードのお湯割りを作り、それを一気に飲み干して、吐き気を誘発するという強硬手段を取る人もいます。
この方法だと、吐き気が来るまで、20~30分くらいかかる人もいるようなので、落ちついて待ちましょう。
吐いたら必ず水分補給を忘れずに!脱水に注意&酸を流して食道を守る
胃の内容物には多くの水分が含まれています。これが一気に体外へ出てしまうのですから、放っておくと脱水になります。
吐いた後には、必ず水分補給をしましょう。
また、脱水だけでなく、胃酸が食道で食道を傷めてしまう可能性もありますので、
どうしても吐けなかったら、あきらめよう
嘔吐には体の反応の順序があるので、焦らずに。
どうしても吐けなさそうならあきらめて、ゆっくり横になりましょう。
「嘔吐をするまでには、いくつかのプロセスがあります。
まず気分が悪い(悪心・おしん)と感じると同時に、唾液が多く分泌するなどの『自律神経反射』が起こります。
続いて、小腸から胃への逆ぜん動が起こり、一旦、小腸にある吐しゃ物を胃の中にためこみます。
次に、呼吸が停止し、『レッチング』と呼ばれる吸息筋、呼息筋が同時に強く収縮する動きで強い腹圧をかけます。
この時、上部食道括約筋(食道の口側の部分)と声門を締め、同時に吐しゃ物が腸に戻らないように幽門(ゆうもん・十二指腸につながる胃の下部)を閉じます。
最後に上部食道括約筋を緩め、腹圧を使って、胃の吐しゃ物を一気に口から吐き出させるというのが、嘔吐するまでの一連の流れです」(古川教授)
会社の飲み会で頑張った戦士たち、大学の飲み会で無理しちゃった学生たち、もしくはダイエット絡みで心が疲れている人だったり。
ちょっと頑張りすぎじゃないですか?自分のキャパを超えた飲み会は、自分の健康、そして自分の心のためにもやめましょう。