ジブリ作品の中でこれだけ「イケメンすぎ」と騒がれるキャラクターもいないのではないかと思う位、人気者のハウル。
ヘタレ魔法使いのくせに人気なのは、イケメンだからでしょ?と嫉妬する人もいるくらいです。知恵袋に「なぜハウルはヘタレなのに人気なのですか?」という質問があるレベルですからね(笑)
イケメンキャラクターなのは、もしや声優がキムタクなおかげなのでは…?という考察もしかり、ハウルの性格や内面に迫ってみましょう。
この記事に書いてあること
ハウルがイケメンすぎるのは声優が木村拓哉だからなのか説
金髪と青い目が印象的な、魔法使いの美青年ハウルは、優秀な魔法使いであり、美女の心臓を食べてしまうと噂され人々に恐れられる存在でした。
将来を有望視されるほどの優秀な魔法使いでしたが、悪魔との契約を交わしてしまいます。少年時代に火の悪魔カルシファーと契約を行い、自身の元に置き、今ではそのエネルギーを好きに利用しています。
かつての師匠である偉大な魔女、サリマンからは、ハウルが悪魔と取引をしたことを深く嘆かれています。
さて、物語を抱えているハウル。見た目の美しさと比べて内面がお茶目だったり、小心者だったりするギャップでさらにイケメンに見えてきたりするような気もしますが…
ハウルについて回るイケメンイメージは、声優が木村拓哉さんだったからという効果が大きいのではないかと言われています。
登場シーン、ソフィーに風呂場いじられてキレるシーン、自分は弱い人間だって告白するシーン、お花畑をプレゼントするシーン、ソフィーを守るため戦いに行くシーン…全部が素敵
(▲ハウルファンの声)
木村拓哉がハウル声優レコーディングで遺した伝説
木村拓哉さんは、ハウルの声優を務めた際にこんな伝説を遺しています。
初めてのセリフ合わせの時に、本来ならばアニメの場合は台本を持ちながら行うことがほとんどですが、木村拓哉は、全てのセリフを頭に入れてきたそうです。
現場にいた鈴木敏夫(映画プロデューサー)は、非常に感心したそうです。
そりゃそうですよね。自分の人気に慢心せず、真剣に声優業に取り組む姿は、心を打つものがあります。そして、その演技は監督も頷くほどの出来でした。
見た目イケメンなのに中身ヘタレなハウルまとめ【究極のヘタレ男子】
イケメンだとそこら中で言われるハウルですが、同時に中身はヘタレだとも言われていますね。そんなヘタレっぷりが発揮されているエピソード等をご紹介します。
若い女性の心臓を食べると言われているハウルは、片っ端からいろんな女性に声をかけていきます。
しかし相手の女性の心が自分の方に傾くと、途端に興味を失ってしまうのです。
ハウルの元にいつもいる火の悪魔カタルシファーにも、興味があるのは相手が恋に落ちるまで、とあきれられています。
浮気性ですね(笑)ふらふらしていて、釣った魚に餌をあげないタイプなんですかね。
魔女の呪いから逃れるために魔よけのアイテムを敷き詰めた部屋で生活しているハウル。
自分でも、「僕は本当に臆病なんだ。」と言っていましたが、ベッド以外のほとんどが魔よけのアイテムとは、本当に怖がりなんですね。
チャラついていると思いきや、超弱虫な一面。しっかりしろよと言いたくなってしまうところが、女心をくすぐりますね。
誰よりも臆病で弱虫であるくせに、そういうそぶりを決して見せたくない見栄っ張りな性格のハウル。
いつもおしゃれや外見のことばかり気にして恰好をつけています。
見栄っ張りで人からどう見えるかが気になってしょうがない面もあります。総じて、かなりのヘタレ君であることは間違いないですね…(笑)
ヘタレエピソードに萌える
そんなハウルのヘタレなエピソードも。
ソフィーが棚を掃除したせいで呪いが崩れて、そのせいで金髪がオレンジ色に変化。「美しくなければ生きている意味がない」と超大騒ぎしていました。
どんだけ外見を気にしてるんだ。まるで絶望かのような打ちひしがれようでした。物事にすぐ動じる様子はさすがのヘタレ。
魔女の呪いを何よりも恐れている臆病者のハウル。毎日魔よけのグッズの中でわが身を守りながら生活をしています。
サリマンに呼び出された時、どうしても行くのが怖いハウルは、ソフィーに代わりに行ってきて!と駄々をこねます。
「お母さんのフリして行ってきてよ!」
ハウルは性格もやっぱりイケメン
弱虫で見栄っ張りで浮気性、おまけに臆病者でヘタレのハウル。
もうこれだけでどうしょうもないですが、それでもソフィーと出会うことで成長していきます。
変化のある人間は、見ていて魅力的ですよね。最初は超ヘタレだったとしても、そこからスタートして成長しようとする人は素敵です。
成長の過程で困難があっても、応援したくなってきますし、それを強く乗り越える姿はまさに「主人公」であって、それが人々に感動や勇気を与えます。
そして、それが “人として” カッコいいんですよね。
自分の美しさを自覚し、それを何よりも大切にしていたハウルは、自分の弱さや情けなさを人に見せることも嫌っていました。
弱虫で臆病であるため、自分の弱さをさらけ出して人と向き合うことからも逃げていたのです。
しかしソフィーには、自分の本心や弱さを少しずつ見せていきます。
弱いのがいけないのではなく、弱いことを認める・受け入れることができないのが未熟なんですよね。
弱さを見せられる、そしてその弱さを晒して足りない部分を人に頼ることができる、そういう人が「強い」人なんだと思います。
魔女の呪いを恐れて、魔よけの道具で自分を守ることしかできなかったハウルが、鳥の姿になってソフィーのために戦うことを決意する時がやってきます。
人と正面から向き合い、そして自分自身とも正面から向き合うことができるようになっていく様には、心打たれるところがありますよね。
見た目がイケメンだというだけではなくて、こういったハウルの人間的成長過程をふまえて「イケメン」だと感じるファンが多いのだろうと思います。
「やぁやぁごめんごめん、探したよ」って泣けるよね
ハウルの登場シーン「やぁやぁごめんごめん、探したよ」。最初に観たときは、何でもない一言だと思っていましたが、物語全体を通すと、想いが込められている言葉だということが分かります。
そのことがわかるのは物語の後半。戦争でボロボロになったハウルを探すソフィーは、身につけていた指輪によってハウルの少年時代へとタイムスリップします。
そこで、少年ハウルが契約を交わし、火の悪魔カルシファーが生まれる瞬間を目撃することに。
しかしそこでソフィーの指輪の様子が一変し、タイムスリップが解けてしまいました。そして解ける瞬間にソフィーが叫ぶのです。
「ハウルー、カルシファー!あたしはソフィー!待ってて、あたしきっと行くから!未来で待ってて!」
ハウルにソフィーのこの言葉が聴こえていたということでしょうね。そして、ハウルはずっとソフィーを探し続けていたと…(泣)
だからこその「やぁやぁごめんごめん、探したよ」なのです。